タブレットなどの安価で軽量なデバイスの開発や，クラウドなどの情報基盤の発展により，教育・学習現場ではICT化が加速し，教師や学生の情報リテラシは飛躍的に向上しました．それに伴い，教育現場では様々な情報技術を活用したアクティブラーニング，初年次教育，インフォーマルラーニングなど，知識伝達から知識の活用力，実践力に重きをおいた学びの場が形成されつつあります．これらは，批判的思考力，問題解決能力，コミュニケーション能力，コラボレーション能力などの，いわゆる21世紀型スキルを重要視した人材育成の基盤となりつつあります．このような人材育成に関する社会的要請の変化に応え，多様な情報技術を用いた新しい学びのプラットフォームを構築するためには，産業界と研究機関および教育現場が，技術開発や教育・学習モデル開発，それらの実践といったそれぞれの専門性を活かして協働し，得られる知見や目的意識を共有していくことが必要不可欠です．
本大会では産学連携により実現できる教育・学習の未来像を考えるとともに，産学連携に基づいた今後の教育システムの在り方について議論します．
