第46回教育システム情報学会全国大会

大会趣旨

 コロナ禍で人と人との接触が制限され,私たちの日常生活が大きく変化しました.仕事ではテレワークやオンライン会議が推奨され,教育環境でもオンデマンドやオンライン講義が実施されるようになりました.GIGAスクール構想も加速し,コンピュータやネットワークの利用を前提とした教育・学習がニューノーマルとなりつつあります.まさに「教育システム技術が教育を支える時代」の到来です.

 このような環境では,コンピュータやネットワークに基づいた様々な教育システム技術を活用した,新しい教育・学習活動が可能となります.また,教員や学生の価値観や意識の変化を考慮した,新しい形態の授業設計・運営が求められつつあります.一方で,実習や実験などの体験を伴う授業は,対面と同様の効果を与えることのできる実践方法を試行錯誤しており,さらなる技術の開発が求められています.

 2020年度の大会のメインイベントでは「学びのサスティナブル化」のテーマの下で,オンデマンド・オンラインと対面の効果的なブレンディッド教育の設計について議論し,大きな反響を得ました.本大会では昨年度に引き続き「学びのサスティナブル化」をテーマに,ニューノーマル時代を支える教育システム技術,それらを活用した教育実践,今後求められる教育システム技術について議論します.