高度な対話による先進的な教育・学習システム

教育システム情報学会(JSiSE)2024年度特集論文研究会 プログラム

担当:学会誌編集委員会委員長 松浦健二 (徳島大学)
■テーマ:
高度な対話による先進的な教育・学習システム
■開催日時:
2025年3月15日(土)
【第6回研究会と同日・同会場で開催します.発表申込の際には十分にご注意ください.】
■開催場所:
東北大学 川内キャンパス(川内北キャンパス) 講義棟C棟
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/profile/campus/01/kawauchi/
※本研究会は対面のみで実施します。
■共催: 東北大学データ駆動科学・AI教育研究センター

■趣旨:
 2024年度特集論文研究会は,以下の通り,2026年発刊予定の学会誌特集号と連動したテーマを設定しています.希望者には,特集号への論文投稿のための閲読も行います.特集号への投稿を予定していない場合でもご発表いただけます.多くのみなさまからのご発表をお待ちしております.
 (趣旨)大規模言語モデルに代表される生成AIは,自然言語を介した対話型のAIシステムとして急速に発展しており,あらゆる分野,領域に対して,きわめて大きく不可逆的なインパクトを与えつつあります.もとより教育システム情報学分野においては,CAIやITSにおける対話システムをはじめとして,「人と機械の対話」あるいは「機械による対話の促進」などの観点による教育・学習システムは深い関心を集めてきたテーマであるといえます.一方で,教育・学習という営みにおいて,学習者と教授者,学習者同士などによるさまざまな形での対話は,授業設計,学習支援,その他さまざまな教育・学習のデザインにおいて,教育・学習の効果を高めるための重要な要素として扱われ,これに関するさまざまな研究や実践的知見が蓄積されてきたものと思われます.
 これらをふまえ,本特集論文研究会および2026年発刊予定の特集号では,教育・学習場における「高度な対話」をできる限り広く捉え,対話型生成AIの教育・学習への先進的な活用・実践をはじめ,対話に基づく協調的な学習に関連する教育・学習システムや学習環境の構築あるいはその教育実践,または仮想空間上での対話的教育・学習などに至るまで,高度な対話に基づく教育・学習システムの発展にまつわる発表・論文を幅広く募集します.
■対象分野:
 対話型生成AIの教育・学習への先進的な活用・実践,対話に基づく協調的な学習に関連する教育・学習システムや学習環境の構築あるいはその教育実践,仮想空間上での対話的教育・学習,その他さまざまな観点において,高度な対話に基づく教育・学習システムの発展にまつわる発表を幅広く募集します.
■閲読コメントの希望
 特集論文研究会ではご希望の発表者に対して論文投稿に向けてご参考頂く閲読コメント(※)をお渡ししております.閲読コメントをご希望頂いた場合は,通常より長めの20分の質疑応答時間が割り当てられます.
 意義な閲読コメントを著者へお渡しできるようにするため,閲読を希望された口頭発表および質疑応答の様子のみ映像収録させていただきます.これら映像は,閲読を希望する発表者,閲読者の皆様が閲覧できる形で共有させていただきます.閲読者(1発表につき2名)へは,研究会原稿と共に収録映像をご確認いただき,より有意義な内容となるようコメントの作成をお願いすることとなりますので,映像の収録および閲読者との共有に関して,あらかじめご承諾よろしくお願いいたします.なお,閲読コメントの希望については,講演申込時にシステムの「閲読コメント希望」について「有」また「無」を選択してください.作成された閲読コメントの発表者への提供は,4月14日(月)頃を予定しています.
※閲読コメントとは,特集号の採録条件ではありませんが,査読プロセスに精通する本会会員より,採録に近づくためのヒントとなるコメントをいただき,著者に提供するものです.
■基調講演実施予定:(教育システム情報学会50周年記念イベント)
 同日開催の第6回研究会で,第49回全国大会で実施した「Slow Thinking」に関する講演・対談を企画・調整中です.企画が確定しましたら,学会ホームページ等でお知らせします.
■発表時間等:
閲読希望ありのご発表は「40分」(発表20分,質疑応答20分)を予定しております
閲読希望なしのご発表は「25分」(発表20分,質疑応答5分)を予定しております
■発表申込および研究会への参加方法:
 研究発表および研究会参加には,研究報告の年間購読(4,000円/年)または各回の研究報告の購入(1,000円/回)が必要となります.ただし,聴講のみを希望する学生会員は研究報告を購入する必要はありません.
〇発表者
発表申込および原稿提出は,下記「申込者ログイン」よりお願いします.
また,事前参加申込(研究報告の購入)は2025年2月13日9時に開始します.
開始時刻以降に,下記「申込者ログイン」から手続きしてください.
〇聴講のみを希望する学生会員
聴講のみを希望する学生会員は,「申込者ログイン」での手続きは行わず,末尾の問い合わせ先まで直接メールでご連絡ください.
〇上記以外の参加者
事前参加申込(研究報告の購入)は2025年2月13日9時に開始します.
開始時刻以降に,下記「申込者ログイン」から手続きしてください.
クレジットカード払いであれば当日まで事前参加申込が可能です.それ以外の支払い方法は2025年3月8日まで選ぶことができますが,支払期間内に入金しないと参加申込が確定となりません.支払期間は完了通知メールに記載されますので,必ずご確認をお願いいたします.
申込者ログイン
【第6回研究会と同日・同会場で開催します.発表申込の際には,申込先の間違いがないよう,十分にご注意ください.】
※研究会申込システムの利用方法はこちら
講演申込・原稿投稿方法
〇現地での参加申込
現地受付での参加申込はできません.参加を予定している方は必ず事前参加申込を行ってください.クレジットカード払いの場合は,当日でも事前参加申し込みが可能です.

■プログラム
〇:閲読希望ありの発表者(40分:発表20分,質疑応答20分)
●:閲読希望なしの発表者(25分:発表20分,質疑5分)
研究報告(全論文)
9:40-9:50
開会の挨拶(E会場)
【E会場:C102】
<セッションE-1>
9:50-10:30
(E-1-1)FDにおけるAI支援型授業計画評価システムの開発
〇芳賀瑛(東京大学),栗田佳代子(東京大学),佐藤浩章(東京大学),野口由美子(東京大学)
10:30-11:10
(E-1-2)学習者個々のニーズに応じた指導や支援を提供する生成AI組み込み型チャットボットシステムの開発と評価
〇甲斐晶子(青山学院大学),和田卓人(タワーズ・クエスト)
11:10-11:35
(E-1-3)レポート作成における論理的思考の生成AIによる支援の試行
●仲林清(公立千歳科学技術大学),甲斐晶子(青山学院大学)
<50周年記念企画:C200>
12:50-13:20
企業セッション
13:20-14:50
50周年記念講演「Slow Thinkingで考える情報活用能力の育成」
西野 和典(太成学院大学)
ディスカッション
西野 和典(太成学院大学)、香山 瑞恵(信州大学)
<セッションE-2>
15:00-15:40
(E-2-1)動画講義におけるBloom’s Digital Taxonomyを用いた学生の動画ノートからの学習深度の定量化
〇王笑難(神戸大学大学院),大野麻子(神戸大学),孫一(神戸情報大学院大学),清光英成(神戸大学大学院)
15:40-16:20
(E-2-2)生成AIが学びの振り返りの記述から生成した画像・動画を用いた教訓化支援システムが教訓化に与える効果の違い
〇山口大成(東京学芸大学),濱本龍尊(東京学芸大学),丸山浩平(東京学芸大学),森本康彦(東京学芸大学)
16:20-17:00
(E-2-3)初修第二外国語教育のための共通ブレンディッドラーニングの開発
趙秀敏(東北大学),大河雄一(東北大学),〇三石大(東北大学),上野稔弘(東北大学),王軒(東北大学),桂雯(東北大学),姚尭(東北大学),張小栄(東北大学)
【F会場:C103】
<セッションF-1>
9:50-10:30
(F-1-1)看護教育における対話型生成AIを活用したデジタル模擬患者の開発と応用
〇小池武嗣(聖隷クリストファー大学),真嶋由貴恵(大阪公立大学大学院)
10:30-11:10
(F-1-2)電子看護実習記録アプリの実践的評価と自動添削機能の開発
〇松浦響(愛知工業大学大学院),竹元一綺(愛知工業大学),鈴木裕利(中部大学),石井成郎(一宮研伸大学),相撲佐希子(修文大学),澤野弘明(愛知工業大学大学院)
11:10-11:35
(F-1-3)画像生成AIのAPIを用いた学習用画像生成AIツールの開発と授業実践
●向田識弘(金沢学院大学),岡田直也(大阪初芝学園はつしば学園小学校),中田充(山口大学),鷹岡亮(山口大学)
<50周年記念企画:C200>
12:50-13:20
企業セッション
13:20-14:50
50周年記念講演「Slow Thinkingで考える情報活用能力の育成」
<セッションF-2>
15:00-15:40
(F-2-1)ChatGPTによる支援的対話を用いた理数探究のためのデジタルワークシートの開発
〇清水克彦(東京理科大学),松本昌也(市川学園中学高等学校)
15:40-16:20
(F-2-2)Attention機構による教員発話の影響評価を用いたアドバイス生成
〇大西朔永(岡山理科大学大学院),椎名広光(岡山理科大学),保森智彦(岡山理科大学)
【G会場:C104】
<セッションG-1>
9:50-10:30
(G-1-1)プロジェクト型学習支援ロールプレイ教材への解決志向アプローチ導入の効果
〇白澤秀剛(東海大学),田中洋一(仁愛女子短期大学),甲斐晶子(青山学院大学)
10:30-11:10
(G-1-2)マネジメント系科目の学習を支援する対話型AIティーチングアシスタントと検索拡張生成の最適化
〇大島直樹(山口大学大学院)
11:10-11:35
(G-1-3)対話型AIを活用したビジネスモデルトレーニング:日泰ビジネススクール大学院生交流セミナー
●大島直樹(山口大学大学院)
<50周年記念企画:C200>
12:50-13:20
企業セッション
13:20-14:50
50周年記念講演「Slow Thinkingで考える情報活用能力の育成」
<セッションG-2>
15:00-15:40
(G-2-1)生成AIを相手としたLearning by Teachingによる学習効果の検証
〇原田紗希(東京学芸大学),信國尚杜(東京学芸大学),森本康彦(東京学芸大学)
15:40-16:20
(G-2-2)道徳科の授業におけるAI意見提示が児童の多面的・多角的思考の促進に与える影響 ―小学校5年生「手品師」の実践を通して―
〇江添光城(東京学芸大学大学院,コードタクト),後藤正樹(コードタクト),高木正則(電気通信大学)

■お問い合わせ先:
東京都立大学 近藤 伸彦(特集論文研究会担当委員)
E-mail: kondo[at]tmu.ac.jp([at]の部分を半角の「@」に変えて下さい.)