教育システム情報学会(JSiSE)2023年度 第1回研究会 プログラム
担当:加藤泰久、仲林清、真嶋由貴恵、松居辰則、森本容介(研究会委員会)
- ■テーマ:
- DX時代に向けた学習環境の変革・リスキリング/ヘルスケア分野のDX人材育成/一般
※学習分析学会と合同で開催します。 - ■開催日時:
- 2023年5月20日(土)
- ■開催場所:
- 早稲田大学 早稲田キャンパス 14号館5階 501教室
(発表は現地、聴講はハイブリッド) - ■趣旨:
- 本年度第1回研究会は、「DX時代に向けた学習環境の変革・リスキリング/ヘルスケア分野のDX人材育成/一般」のテーマで実施いたします。
DX(デジタルトランスフォーメーション、Digital Transformation)とは、経済産業省によると「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」とされています。教育や学習においてもDXは今後の重要な課題となります。DXとはICTの利活用をさらに高度化し、データ・技術・人間が共生して新たな価値を創出することが本質です。そこで、この研究会では教育や学習におけるDXについて多面的に議論したいと考えております。特に、新しい技術利用という観点にとどまらず、「どのような新しい価値(教育効果、行動変容、持続可能性等)が創出されるか」という観点を重視した研究や実践報告について議論したいと思います。
「DX時代に向けた学習環境の変革・リスキリング」に関しては、DX時代に向けた大学や企業における人材開発(大学での教育も含む)、組織マネージメントのための、学習コンテンツ設計、インストラクショナルデザイン、品質評価、学習者支援、ブレンデッドラーニング、インフォーマルラーニングなどの方法論、eラーニングツール、システム、実践環境やモデルに関する提案・開発・応用など幅広いトピックスに関するご発表を募集いたしました。特に、「リスキリング(Reskilling)」とは、一般的には「スキルや能力の再開発・再教育」のことを意味しますが、大学や企業等の組織のDX戦略において新たに必要となる業務・職種に高いレベルで順応できるように、自らがスキルや知識を再習得するということが本質的です。そのための学習環境の構築は重要な課題となります。さらに、教育におけるDXは学習データの活用が重要な課題となります。学習データの収集・分析・可視化に関する理論・技術・実践に関する幅広い発表を募集いたしました。そして、実効性の高い学習データの分析と利活用の可能性や課題についても議論したいと思います。
「ヘルスケア分野のDX人材育成」に関しては、マルチメディアを活用したeラーニングが多くの医療系大学や病院などに導入され、ICTを活用して膨大な知識の効率的な学習、新しい知識の定着、医療・看護技術の習得などで、高い学習効果が得られたことが報告されています。本研究会では、ヘルスケア分野において求められている高い実践能力をもつ人材の育成やナレッジマネージメント、学習者支援、学習コンテンツの設計、インストラクショナルデザイン、医療シミュレーション教材の開発や実践、医療サービスの質保証ならびに質評価、eラーニング教材制作、臨床や教育機関での実践・運営環境、著作権処理に関する様々なトピックを扱い、この分野における専門職教育に必要な知識や技能を習得するためのICT活用教育方法、さらにはこの分野におけるDX人材について議論を進めていきたいと思います。 - ■研究会への参加方法:
- 研究発表および研究会参加には、研究報告の年間購読(4,000円/年)または各回の研究報告の購入(1,000円/回)が必要となります。ただし、聴講のみを希望する学生会員は研究報告を購入する必要はありません。
本研究会は、Zoomを使ったハイブリッド開催(ただし発表は現地)です。
Zoomのアクセス先は、参加申込時に送信されるメールに記載されます。 - 〇聴講のみを希望する学生会員
聴講のみを希望する学生会員は、「申込者ログイン」での手続きは行わず、下記の問い合わせ先まで直接メールでご連絡ください。 - 〇発表者、上記以外の参加者
下記「申込者ログイン」から手続きしてください。 - 申込者ログイン
- ■ラウンドテーブル:
- 12:05~12:55に、以下のイベントを開催します。
教育システム情報学会・学習分析学会 合同研究会ラウンドテーブル
『生成AIによる学習・評価の変容と教育工学研究への期待』
時間:12:05~12:55
会場:早稲田大学 早稲田キャンパス 14号館5階 501教室 (研究会と同じ部屋) ※聴講はオンラインで可能
登壇者:真嶋由貴惠(大阪公立大学),加藤泰久(東京通信大学),淺田義和(自治医科大学),高松邦彦(東京工業大学)
司会:田村恭久(上智大学) - ■プログラム
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- 研究報告(全論文)
- 発表時間は25分(発表17分、質疑7分、入れ替え1分)
- 10:15~10:20 開会挨拶
- 10:20~10:45
- 〇白澤秀剛(東海大学)
プロジェクト型作業支援エデュテインメント教材を用いたITエンジニアのリスキリング研修の試み - 10:45~11:10
- 〇澤崎敏文(仁愛女子短期大学)
ショート動画活用による企業連携PBL型授業の実践と課題 - 11:10~11:35
- 〇加藤由香里(東京工業大学),山下幸彦(東京工業大学),畠山久(東京工業大学),大石敏也(東京都立大学)
理系大学におけるFDセミナー改善に向けた異分野教員チームの構築 - 11:35~12:00
- 〇阿部祐来(大阪公立大学),南野早芸(共和メディカル),真嶋由貴惠(大阪公立大学),桝田聖子(大阪公立大学),川原淳(共和メディカル)
大学生のセルフメディケーション実践支援に向けたLINE版おくすり手帳の開発 - 12:00~13:00 休憩 (この時間帯を利用してラウンドテーブルを開催いたします)
- 12:05~12:55 教育システム情報学会・学習分析学会 合同研究会ラウンドテーブル
- 『生成AIによる学習・評価の変容と教育工学研究への期待』
登壇者:真嶋由貴惠(大阪公立大学),加藤泰久(東京通信大学),淺田義和(自治医科大学),高松邦彦(東京工業大学)
司会:田村恭久(上智大学) - 13:00~13:25
- 〇本多昂生(早稲田大学大学院),田和辻可昌(早稲田大学データ科学センター),松居辰則(早稲田大学人間科学学術院)
学習コンパニオンロボットによる「Peerさ」形成に関する実験的検証 〜長期的非言語インタラクションによる競争感誘発の可能性〜 - 13:25~13:50
- 〇白石誠(早稲田大学大学院),松居辰則(早稲田大学人間科学学術院)
弱さをもつコミュニケーションロボットによる学習援助の誘因のための要因分析 - 13:50~14:15
- 〇篠原洸一(早稲田大学大学院),村松慶一(早稲田大学グローバルエデュケーションセンター),松居辰則(早稲田大学人間科学学術院)
生体情報を用いた学習中における学習者の感情隠蔽状態の推定及びフィードバック生成 - 14:15~14:40
- 〇西村陽平(静岡大学大学院),遠山紗矢香(静岡大学大学院)
要約フィードバックによるバッティングスキルの熟達化に関する研究 - 14:40~15:00 休憩
- 15:00~15:25
- 〇森幹彦(法政大学)
テキスト生成システムを用いたプログラミング学習法の検討 - 15:25~15:50
- 〇武田俊之(関西学院大学)
生成系AIの教育および教育研究へのインパクトについて - 15:50~16:15
- 〇大崎理乃(信州大学)
データサイエンティストのための情報倫理教育プログラムの提案 - 16:15~16:40
- 〇内田保雄(宮崎産業経営大学),井田志乃(宮崎公立大学),西田若葉(宮崎産業経営大学)
高等学校情報科「情報Ⅰ」教員研修用教材学習環境としてのEduBlocksの評価 - 16:40~16:45 閉会挨拶
- 17:00~19:00 情報交換会
- ■情報交換会について:
- 研究会終了後に、会場近くのお店で情報交換会(会費制:5,000円程度)を開催致します。参加を希望される方は、「5月8日(月)までに」松居までメール(メールアドレスは以下に記載)でご連絡ください。
- ■お問い合わせ先:
- 松居辰則(早稲田大学、第1回研究会担当委員)
E-mail : matsui-t [at] waseda.jp([at]の部分を、「@」に変えて下さい。)