特集研究会

教育システム情報学会(JSiSE) 2012年度特集研究会 参加案内

担当: 小西達裕(研究会委員会/学会誌編集委員会),真嶋由貴恵(学会誌編集委員会:論文特集「医療・看護・福祉分野におけるICT利用教育」担当幹事), 合田美子(学会誌編集委員会:論文特集「ICTを活用した教育の質保証」担当幹事), 林 雄介(学会誌編集委員会)
■テーマ:医療・看護・福祉分野におけるICT利用教育
および,ICTを活用した教育の質保証
■開催日:2013年3月16日(土)
■開催場所:山口大学吉田キャンパス 教育学部

(〒753-8513 山口市吉田1677-1)
http://www.yamaguchi-u.ac.jp/info/13/68.html

■趣旨:

 ICT(Information Communication Technology)の高度化により,学習・教育の環境は,研究型から実践型へシフトしてきています.そこで本研究会では,これまで本学会では投稿が少なかった医療分野など専門職を育成する実践重視型の教育活動や,ICT基盤の普及によって可能となった大量の学習活動データの活用や多面的な教育実践評価,さらにそれらに立脚した教育改善プロセスに着目し,「医療・看護・福祉分野におけるICT利用教育」と「ICTを活用した教育の質保証」の2つのテーマに焦点を当てた研究会を開催いたします. 本研究会は2014年1月発刊予定の本学会学会誌2013年度論文特集と連動した企画となっており,発表者のうち希望者には研究会での発表時に論文執筆に役に立つコメントを提供させていただくこととなっています.加えて,会場にお越しの皆様からも多くのご意見をいただき,活発な議論を展開していただければと思います.

■主な対象:

A) 医療・看護・福祉分野におけるICT利用教育
医療・看護・福祉分野においては,人そのものを対象とするので,コンピュータなどのICTの活用はなじまないとされてきました.しかし,一方では,マルチメディアを活用したeラーニングが多くの医療系大学や病院などに導入され,ICTを活用して膨大な知識の効率的な学習,新しい知識の定着,医療・看護技術の習得などで,高い学習効果が得られたことが報告されています.最近では医療人育成のために体系化された教育プログラムにこそeラーニングやICTの活用が効果的である,との声も聞かれるようになってきました.
そこで本特集では,医療・看護・福祉分野において求められている「高い実践能力をもつ人材の育成,専門知識におけるナレッジマネージメント,学習者支援,学習コンテンツの設計,インストラクショナルデザイン,医療サービスの質保証ならびに質評価,eラーニング教材制作,臨床や教育機関での実践・運営環境の構築,著作権処理」をキーワードにして,この分野における専門職教育に必要な知識や技能の習得を支援する研究・開発・実践に関する発表を募集いたします.

B) ICTを活用した教育の質保証
教育現場にICTが初めて導入されてから何年も経ち,現在では,教育の質保証または向上,教育の実質化,そして学習支援に活用されています.その用途には,大学改革を促進するために,教学マネージメントの強化に関するIR(Institutional Research),教職員向けの研修(FD/SD),図書館や博物館などを含む教育施設や教育機関との連携など組織的な利用があります.また,学習者の主体的な学びを実現するために,eラーニングやeポートフォリオなどを用いた教育実践や評価も進められています.
このような背景を踏まえ,本特集では,教育の質保証・実質化に関連する研究を広く募集します.IR,FD/SD,教育連携などと合わせて,システム開発やコンテンツ作成,学習支援の環境や技術,教育実践と評価,カリキュラム設計,インストラクショナルデザイン,学習科学など,教育に関連した幅広い分野からの発表を募集いたします.

■参加費:無料(資料代 1000円):

参加予定の方は,当日会場にお越しください.
ただし,研究会終了後に第6回研究会と合同で懇親会を予定しております.
そちらに参加ご希望の方は下記のようにお申し込みください.
懇親会の概要につきましては本メール末尾をご覧ください.

■懇親会参加申込み:

懇親会に参加ご希望の方は, 3/11(月)までに,
件名: JSiSE研究会懇親会参加
本文: ご所属とお名前
を明記の上, 山口大学 鷹岡(ryo@yamaguchi-u.ac.jp)宛にメールにてお申込み下さい. 折り返し, こちらから返信致します.

■ログラム:

※セッション名に
「A)」が付いているものはテーマ
「医療・看護・福祉分野におけるICT利用教育」セッション
「B)」が付いているものはテーマ「ICTを活用した教育の質保証」のセッション
※●はコメント希望の発表(45分:発表20分,質疑応答20分)の発表者
○はその他の発表(25分:発表20分,質疑5分)の発表者

◇開 場 9:00
◇開会の挨拶 9:30-9:40

◇セッションD-1 (9:40-11:00) A) 健康促進支援(1)
ランナーの動きに基づき仮想協走者を提供するウェアラブルシステム
●後藤田 中*,松浦 健二**,田中俊夫**
*国立スポーツ科学センター,**徳島大学
ICT健康介入に対応したTranstheoretical model尺度の開発とその評価
●芳賀瑛 永岡慶三
早稲田大学
◇セッションE-1 (9:40-11:00) A) 救急研修
ワークプレイスラーニングを基にした救急看護研修モデルの提案
●増山純二
日本赤十字九州国際看護大学
業務支援を考慮したJob Aids組み込み型研修~医療機器スキルアップコース「人工呼吸器コース」の設計・開発~
●山田紀昭*,合田美子**,鈴木克明**,北村士朗**
*済生会横浜市東部病院,**熊本大学,
◇セッションF-1 (9:40-11:00) B) ビジネスゲーム利用
ビジネスゲームを利用した学習者の理解度に応じた適応型の授業設計と実践評価
●立野貴之,横田一正
岡山県立大学
ビジネスゲーム開発教育による財務的知識の学習支援
●田窪美葉
大阪国際大学
◇セッションG-1 (9:40-11:00) B) インストラクショナルデザイン・教材設計
インストラクショナルデザインを指向した教員用LMS UIの設計
●井ノ上憲司,鈴木克明
熊本大学
第二外国語としての中国語ブレンディッドラーニングのためのeラーニング教材設計指針の提案
●趙秀敏*,冨田昇**,今野文子*,朱嘉琪*,稲垣忠**,大河雄一*,三石大*
*東北大学,** 東北学院大学
◇休憩 11:00-11:10
◇セッションD-2 (11:10-12:30) A) 健康促進支援(2)
コミュニティ内での身体スキル訓練方法に関する一考察
●松浦 健二*,森口 博基*,金西 計英*,乾 博文*, 後藤田 中**
*徳島大学,**国立スポーツ科学センター
3Dコンテンツを用いた高齢者向け健康サポートシステムの評価
○グ ミンヨン*, 楠 房子*, 稲垣 成哲**, 岡田 修一**
*多摩美術大学,**神戸大学
◇セッションE-2 (11:10-12:30) A) 医療系教育情報システム
医療系大学院における全国規模の大学間連携eラーニング・システムの構築
●内藤隆宏, 讃岐勝, 岡田昌史
筑波大学
医療系大学における学内無線LAN環境と今後のモバイル端末を活用した授業形態について
●上西秀和,坂田信裕,山下真幸
獨協医科大学
◇セッションF-2 (11:10-12:30) B) eラーニングシステム開発
リーディング学習促進を目的としたWebアプリケーションREXの構築
●大城 敬人,宮崎 佳典
静岡大学
日本語独習ナビゲーションシステム”Injapa!”の開発  - 学習者の関心・習得度により最適化した教材提供の実現を目指して -
甲斐 晶子, ●根本 淳子, 松葉 龍一, 鈴木 克明
熊本大学
◇セッションG-2 (11:10-12:30) B) 教育評価
eラーニングを導入した全学情報教育における教育実践と質保証
●小島篤博, 真嶋由貴恵, 宮本貴朗, 青木茂樹
大阪府立大学
高等教育における教育実践の評価者としてのFDerの役割
●加藤由香里
東京農工大学
◇昼休み 12:30-13:15
◇セッションD-3 (13:15-15:00) A) 特別支援教育
発達障がい/聴覚障がい児童向け基礎算術学習用AEHSの構築
●池守 樹,松永 信介,稲葉 竹俊
東京工科大学
知的障害児のための教育支援システムの開発
●田口浩太郎*,小田まり子*,小田誠雄**,河野 央*,新井康平***
*久留米工業大学,**福岡工業大学,***佐賀大学
特別支援学校における、カスタマイズ可能なディジタルコンテンツ制作と共有
○西端律子*、高橋浩**,澤井直子**,福森貢*,古川恵美*,福本貴彦*,乾富士男*,宮村裕子*
*畿央大学,**奈良県立奈良養護学校
◇セッションE-3 (13:15-15:00) A) 看護技術学習支援(1)
講義・演習をつなぐe-ラーニングによる自己学習の工夫
●徳永基与子,平野加代子
京都光華女子大学
e-ラーニング教材の作成-看護技術習得を目指した映像撮影の工夫-
●平野加代子、徳永基与子
京都光華女子大学
看護技術学習科目におけるブレンディッド型授業の運営とその評価
○三宮有里、村中陽子、熊谷たまき、服部惠子、寺岡三左子、鈴木小百合
順天堂大学
◇セッションF-3 (13:15-15:00) A) 医学教育支援
臨床科目へのeラーニングの導入と成績への影響要因の検討
●油川 ひとみ,R. ブルーヘルマンス,泉 美貴
東京医科大学
ICTを活用した客観的臨床能力試験(OSCE)対策としての事前学習環境の提示とその評価
○淺田義和、鈴木義彦、長谷川剛、河野龍太郎
自治医科大学
Moodleを活用した医学生向け小テストの実践
○和泉貴志,R.ブルーヘルマンス,泉美貴,油川ひとみ
東京医科大学
◇セッションG-3 (13:15-15:00) B) eラーニングシステム運用
理工系大学におけるLMS利活用の支援に関する検討
●江木啓訓,辻澤隆彦
東京農工大学
クラウドサービスを利用したe-ラーニング教材の開発と学習支援の実践
○佐藤 豊,山本 孝司,安藤 昭
サレジオ工業高等専門学校
◇休憩 15:00-15:10
◇セッションD-4 (15:10-17:10) A) 保育・福祉学習支援
子育てバーチャル体験教材開発とインストラクション評価-新生児期の教材作成と評価-
●太田浩子,寺本正恵,王麗華,木内妙子,松永信介,稲葉竹俊
東京工科大学
仮想空間を用いた保育における「見守り」学習支援システムの提案と評価
吉崎 智則*,白井 由希子**,永田 健*,●新谷 公朗**,金田 重郎*
* 同志社大学,** 常磐会短期大学
ゲーミフィケーションを活用した晴眼者向け点字学習支援システムの開発と評価
●元木章博・松尾由梨乃
鶴見大学
◇セッションE-4 (15:10-17:10) A) 看護技術学習支援(2)
フィジカルアセスメント実践能力育成のためのポッドキャスト教材
●末次典恵*、大喜雅文**
*佐賀大学,**九州大学
暗黙的看護スキル学習支援を目的とした視線動向の定量化—静脈内注射技術における熟練看護師と看護学生の比較—
●前川泰子*,真嶋由貴恵*,曽我真人**,山田智文***
*大阪府立大学,**和歌山大学,***濃飛西濃運輸株式会社
新人看護師研修におけるeラーニングの活用状況と看護技術修得の関係
●伊津美孝子*,**,真嶋由貴恵**,嶌田聡***
*森ノ宮医療大学,**大阪府立大学,***NTT Service Evolution Laboratories
◇セッションF-4 (15:10-17:10) A) 看護過程・保健指導等における学習支援
ICT活用における看護過程での自己学習支援の効果
●辻 慶子*,小松川 浩**
*北海道文教大学,**千歳科学技術大学
自動作図機能を実装した関連図作成支援ツールの開発と実践
●石井成郎*,鈴木裕利**,佐久間佐織*
*愛知きわみ看護短期大学,**中部大学
保健指導実技と学習者間評価活動の改善
●根本淳子, 井ノ上憲司, 上田公代
熊本大学
◇セッションG-4 (15:10-17:10) B) 学習分析・評価
アクセスログを対象とした特徴抽出支援システムの開発
●新村正明,長谷川理,國宗永佳
信州大学
時系列モニタリングシステム:初等中等教育における学習定着状況の分析システム
●外山理沙子,森薫,木幡敬史,玉村雅敏,金子郁容
慶應義塾大学
eポートフォリオを用いた学修自己評価の分析
●福丸浩史、林 朗弘、宮浦 崇、西野和典
九州工業大学

2012年度 JSiSE第6回および特集論文研究会 交通・宿泊・懇親会のご案内

  • 3/17(日)に第41回全日本実業団ハーフマラソン大会が湯田温泉で開催されます.選手や役員の方々は少し前から山口入りされると思われますので,3/15,3/16に湯田温泉へお泊りの予定の場合には、宿泊予約はお早めにお願い致します.

[交通アクセスについて]

    • JR最寄駅は「湯田温泉駅」です. 山口駅や新山口駅ではありません.
    • JR湯田温泉駅から山口大学までは, 徒歩25分, タクシー10分です.
      タクシー利用の場合, 「教育学部玄関前」にお願いして下さい.
    • 山口宇部空港・山口大学間ご利用の場合は, 乗合タクシー「空港エキスプレス(片道 2,300円, 要予約)」が便利です.
    • 山口宇部空港・湯田温泉間は, 空港バス(片道 1,400円, 予約なし)が便利です.

 

[宿泊について]

    • 山口大学から最寄りの宿泊場所は「湯田温泉」になります.
      湯田温泉から山口大学までは, バス約7分(教育学部玄関まではプラス徒歩5分)です.
    • 湯田温泉には, 旅館だけではなく, 温泉付きのビジネスホテルもあります.
    • 前泊される場合, 湯田温泉がおススメです.
    • 後泊される場合, 翌日 JR新山口駅から朝早く出発されるのであれば, JR新山口駅近辺のビジネスホテルがよろしいかと思います.
    • 山口宇部空港利用の場合には, 湯田温泉から空港バスが利用できますので, 湯田温泉がお薦めです.

 

  • 詳細は, 下記Web(お宿案内等)をご覧ください.
    + 湯田温泉旅館協同組合
    http://www.yudaonsen.com/
  • 当日, 受付にて, 山口観光コンベンションとの関係で, 宿泊ホテル・旅館名と宿泊日のアンケート調査を実施させて頂く予定です. 回答は任意でございますが, 当日のご協力をお願いできれば幸いです. よろしくお願い致します.

[懇親会について]

  • 第6回研究会と特集論文研究会で合同の懇親会を企画しています.
    他の参加者の方々と交流を深める良い機会と思いますので,多くの方のご参加をお待ちしております.
    + 会 場:山口大学吉田キャンパス 第1学生食堂「ボーノ」
    + 時 間:17:15-19:15
    + 参加費:4,000円/人
  • 懇親会に参加ご希望の方は, 3/11(月)までに,
    件名: JSiSE研究会懇親会参加
    本文: ご所属とお名前を明記の上, 山口大学 鷹岡(ryo@yamaguchi-u.ac.jp)宛にメールにてお申込み下さい. 折り返し, こちらから返信致します.
  • 懇親会終了後, 19:30 に山口大学から湯田温泉方面(防府駅行)の路線バス最終(JR中国)が運行しています.