次世代の人材を育成するために変革する教育システム

教育システム情報学会(JSiSE)2021年度 特集論文研究会 プログラム

担当:学会誌編集委員会委員長 瀬田和久(大阪府立大学)
■テーマ:
次世代の人材を育成するために変革する教育システム
■開催日時:
2022年3月22日(火) 10:00~16:50
■開催場所:
オンライン
■趣旨:
 COVID-19の影響により、各高等教育機関でのオンライン授業、BYODが広く展開されるなどデジタル技術の活用が促進され、新たなカリキュラムや学習のあり方、学習環境の革新に向けて、教育手法が一層多様化していく中で、そうした時代に対応すべく教育DX(デジタル・トランスフォーメーション)が謳われています。ポストコロナを見据えた「Society5.0」では、サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会が提唱されています。そうした社会システムの実現に向けて、数理的推論やデータ分析力を含むリテラシーや、論理思考力、規範的判断力をベースに社会システムを構想・設計する力を持つ人材が求められています。また、現在、大学入学共通テストへの「情報」の出題が検討される中、専門分野を問わず、誰でも数理・データサイエンス、AI活用の素養を身につけられる教育システムが必要となっています。
■対象分野:
 Society5.0の実現のためにベースとなるSDGsでは、地球規模の課題解決に取り組み、社会に貢献できる人材を育てることが社会的使命となっています。農業・工業・医療等、あらゆる幅広い分野において、レジリエントな社会の実現に向けた価値観を育むDX(デジタル・トランスフォーメーション)が期待されます。今後のSociety5.0の発展を見据え、初等・中等から高等教育機関におけるAI教育,情報教育等に加え、リカレント教育も含めた社会の教育発展に寄与する先行的な取り組みに注目します。情報教育(デジタルリテラシー教育、IoTを利活用したサービスデザインの教育、教育の枠組み設計等)、また、地域活性化に向けた産学連携・産学官連携も含めた人材育成支援の取り組み等に関する発表を広く募集いたします。
■閲読コメントの希望
 特集論文研究会ではご希望の発表者に対して論文投稿に向けてご参考頂く閲読コメント※をお渡ししております。閲読コメントをご希望頂いた場合は、原稿ファイルアップ時に、論文の要点と論文の意義として学会誌原稿執筆要領第2項の投稿論文の各種別における、新規性、有用性、信頼性の観点に照らした論文の主張点を、投稿システム上のフォームに入力して頂く必要があります。また、通常より長めの20分の質疑応答時間が割り当てられます。
オンライン開催の形態から、有意義な閲読コメントを著者へお渡しできる方法を模索し、同コメント作成を依頼する閲読者(1発表につき2名)へ、研究会原稿と共に、当日の閲読を希望されるオンライン口頭発表および、その質疑応答の様子をオンライン会議の録画機能を用いて、映像収録させていただきます。同映像は、利用範囲を閲読コメント作成目的にのみ限定し、閲読者へ共有させていただきます。この点、あらかじめご承諾よろしくお願いいたします。なお、閲読コメントの希望については、オンライン講演申込時にシステムの「閲読コメント希望」について,「希望する」また「希望しない」を選択してください。作成された閲読コメントの発表者への提供は、研究会終了後の4月9日(土)頃を予定しています。

※閲読コメントとは、特集号の採択条件ではありませんが、査読プロセスに精通する本会会員より、採択に近づくためのヒントとなるコメントをいただき、著者に提供するものです。

■発表申込および研究会への参加方法:詳しくはこちらをご覧ください。
2021年度研究会より、研究発表および研究会参加には、研究報告の年間購読(4,000円/年)または各回の研究報告の購入(1,000円/回)が必要となります。ただし、聴講のみを希望する学生会員は研究報告を購入する必要はありません。
Zoom開催の場合のアクセス先は、申込受付メールに送信されるメールに記載してあります。

〇発表者
発表申込および原稿提出は、下記「申込者ログイン」よりお願いします。
また、事前参加申込(研究報告の購入)は2022年2月18日9時に開始します。
開始時刻以降に、下記「申込者ログイン」から手続きしてください。

〇聴講のみを希望する学生会員
聴講のみを希望する学生会員は、「申込者ログイン」での手続きは行わず、下記の問い合わせ先まで直接メールでご連絡ください。

〇上記以外の参加者
事前参加申込(研究報告の購入)は2022年2月18日9時に開始します。
開始時刻以降に、下記「申込者ログイン」から手続きしてください。

申込者ログイン
■タイムテーブル:
〇:閲読希望ありの発表者(40分:発表20分,質疑応答20分)
●:閲読希望なしの発表者(25分:発表20分,質疑5分)
開場(9:30-)
開会の挨拶(10:00-10:10):A会場のみで実施
研究報告(全論文)
[A会場]
[セッションA-1 10:10-11:55]
(A-1-1) 10:10-10:35
EBPM(根拠に基づく政策立案)に向けた自治体職員研修

●松浦義昭(金沢大学)
(A-1-2) 10:35-11:15
大学生の健康増進に向けた生活習慣改善支援型LINEチャットボットの開発と評価 ~大阪府健活アプリ(アスマイル)との連携~

〇阿部祐来(大阪府立大学),真嶋由貴惠(大阪府立大学),桝田聖子(大阪府立大学)
(A-1-3) 11:15-11:55
子ども対象の地域活動における学修フィードバックシステムの開発と評価

〇河野義広(東京情報大学)
[セッションA-2 13:30-15:30]
(A-2-1) 13:30-14:10
変革に適応するキャリア教育の設計

〇田中洋一(仁愛女子短期大学,熊本大学教授システム学研究センター),山川修(福井県立大学),合田美子(熊本大学教授システム学研究センター)
(A-2-2) 14:10-14:50
フィードバック誘起モデルの開発:量的アプローチによる推計式の試作

〇可部繁三郎(日経グローカル),田中洋一(仁愛女子短期大学),山田政寛(九州大学),石毛弓(大手前大学),山本佐江(帝京平成大学),合田美子(熊本大学)
(A-2-3) 14:50-15:30
遠隔授業不適切学習行動と学習動機づけとの関係分析

白澤秀剛(東海大学),〇岩屋裕美(川崎市立看護短期大学)
[セッションA-3 15:40-16:30]
(A-3-1) 15:40-16:05
学びを重視するオンラインPBLの開発と実践:高校生を対象としたPBLコンペティション

●田中孝治(金沢工業大学),宮田孝富(金沢工業大学),福江高志(金沢工業大学),北川達也(金沢工業大学),木村竜也(金沢工業大学),浦正広(金沢工業大学)
(A-3-2) 16:05-16:30
地方自治体職員における情報セキュリティを入り口としたDXスキルへとつながるeラーニング研修の実践報告

●坂本昌宏(熊本大学大学院社会文化科学教育部博士前期課程(教授システム学専攻))
[B会場]
[セッションB-1 10:10-12:10]
(B-1-1) 10:10-10:50
アイトラッカーによるいけばなの伝統をふまえた新しい華展方略の検証

〇加藤藍(共立女子大学大学院),卯木輝彦(Photron),谷田貝雅典(共立女子大学,共立女子大学大学院)
(B-1-2) 10:50-11:30
複合現実を用いたアバター操縦技能訓練システムの構築:リアルタイム振る舞い可視化機能による上達過程の記述的分析

〇八木悠介(香川大学),米谷雄介(香川大学),後藤田中(香川大学),八重樫理人(香川大学),林敏浩(香川大学)
(B-1-3) 11:30-12:10
マルチモーダルデータ駆動によるUX改善支援機能を有するVR教育コンテンツ制作支援環境

〇福田裕樹(香川大学大学院),檜垣大地(香川大学大学院),辻章吾(香川大学),米谷雄介(香川大学),谷田貝雅典(共立女子大学),卯木輝彦(フォトロン),後藤田中(香川大学),國枝孝之(香川大学),八重樫理人(香川大学)
[セッションB-2 13:30-15:30]
(B-2-1) 13:30-14:10
思考の精緻化を促すプレゼンシナリオ設計支援システム

〇正門和己(大阪府立大学大学院),林佑樹(大阪府立大学大学院),瀬田和久(大阪府立大学大学院)
(B-2-2) 14:10-14:50
オンライン議論状況を捉えた助言提示のためのマルチモーダル情報処理機構

〇庄司祐希(大阪府立大学大学院),林佑樹(大阪府立大学大学院),瀬田和久(大阪府立大学大学院)
(B-2-3) 14:50-15:30
“情報のデジタル化”に関連する単元向け教材の提案と授業への適用可能性の検討

〇丸山凌凱(信州大学大学院),向田一成(信州大学大学院),香山瑞恵(信州大学),舘伸幸(マイクロエディケーション),永井孝(ものつくり大学),田口直実(箕輪町立箕輪中学校),二上貴夫(東陽テクニカ,信州大学)
[セッションB-3 15:40-16:45]
(B-3-1) 15:40-16:20
コーディング履歴を用いたプログラミング学習状況分析の試み

〇執行健人(The Hong Kong University of Science and Technology),清光英成(神戸大学大学院国際文化学研究科),大月一弘(神戸大学大学院国際文化学研究科)
(B-3-2) 16:20-16:45
なぜなぜ分析を利用した自己分析ツールの開発

●高橋徹(無所属)
閉会の挨拶(16:45-16:50):A会場のみで実施
■お問い合わせ先:
特集号全般に関する問い合わせ:
編集委員 後藤田 中(香川大学)
E-mail: gotoda.naka[at mark]kagawa-u.ac.jp

編集委員 高木 正則(岩手県立大学)
E-mail: takagi-m[at mark]iwate-pu.ac.jp
([at mark]の部分は、半角の「@」に変えて,両担当を宛先に入れてご連絡下さい)