企画セッション概要

「eラーニング環境のデザインと人材マネジメント」
  • 担当者:
  • 仲林 清(千葉工業大学)、松居辰則(早稲田大学)、加藤泰久(NTTラーニングシステム)、櫻井良樹(NECラーニング)
  • 主旨:
  • eラーニングを複合的な教育研修メディアと捉える立場から、 企業や大学における人材育成や組織開発との連携、学習コンテンツ設計、インストラクショナルデザイン、品質評価、学習者支援、ブレンデッドラーニング、インフォーマルラーニングなどの方法論、eラーニングツール、システム、実践に関する発表を募集します。
「サスティナブルな医療者教育を目指した先進的教育デザイン」
  • 担当者:
  • 真嶋由貴恵(大阪府立大学)、丹羽雅之(岐阜大学)、中村裕美子(大阪府立大学)、柴田喜幸(産業医科大学)、金西計英(徳島大学)
  • 主旨:
  • 本企画セッションは、医師や看護師など医療者の継続教育を支援するための先進的なICT活用方法と実践結果について議論できる場としたいと思います。特に、医療専門職特有の状況に合わせた新人教育、現任教育や継続教育方法、離職していた医療職等の再就職支援に関することなど、恒常的に医療者の質向上を図るための ICTを利用した教育デザインと実践報告をお待ちしています。
「スマートデバイスによるこれからの教育・学習環境」
  • 担当者:
  • 佐々木整(拓殖大学)、三石大(東北大学)、妻鳥貴彦(高知工科大学)
  • 主旨:
  • 近年、iPhone/iPadやAndroidに代表されるスマートデバイスが急速に普及にし、教育・学習環境の新たな可能性がますます広がりつつあります。みなさんは、このようなスマートデバイスを利用した教育・学習環境としてどのような可能性を感じ、どのようなものをイメージしていますか?今、これらスマートデバイスの教育利用そのものが中心となる研究段階からスマートデバイスの特性をどのように活かすのか、また、問題点は何があるのか、その問題を解決するためにはどのような技術が必要になるのか、といった、さらに一歩踏み込んだ研究の段階にあると言えます。そこで、本企画セッションでは、スマートデバイスを利用した教育・学習環境の提案やその開発、実践、そのための教育システムや基礎技術の開発、ならびに将来の教育・学習手法に関する幅広い研究発表を募集し、情報交換を行うとともに、これからの教育・学習環境の在り方を議論します。
「先進的なプログラミング・アルゴリズム学習教育支援システム」
  • 担当者:
  • 小西達裕(静岡大学)、林 敏浩(香川大学)、安間文彦(電気通信大学)
  • 主旨:
  • プログラミング・アルゴリズムの学習は専門教育から教養教育・情報処理入門教育まで広い裾野を持つにも関わらず、その演習環境は開発者向けプログラミング環境をそのまま使用するケースが多いなど、十分に整備されているとは言い難い状況です。しかしながら近年、新しいプログラミング学習法に基づいてデザインされた演習環境や、先端的な情報技術を応用した学習者・教師支援機能を持つシステムに関する研究が盛んになり、そのようなシステムを活用した実践報告も多くみられるようになってきました。さらに、さまざまな分野の学習においてソーシャルラーニングやゲーミフィケーションを取り入れた学習環境が注目を集めている中で、プログラミング学習においても、ドットインストール、Codecademy、CodeStudyなどのサービスのようなweb上のコミュニティを活用したプログラミング学習支援環境が増えつつあります。また、LMSを利用したe-Learning的な支援環境も試行されています。一方、プログラミング・アルゴリズム記述そのものを教育の観点から改めて考え直し、教育用としてのプログラミング言語、アルゴリズム記述言語を指向する研究の方向性もあります。本企画セッションは、プログラミング・アルゴリズムに関する先進的な学習法、学習支援機能、教師支援機能を有する学習教育支援システムに関する研究を広く募集し、関連分野の研究者の交流促進をはかることをねらいとします。
「タブレット・スマホ時代の情報リテラシー・情報モラル教育」
  • 担当者:
  • 加納寛子(山形大学)
  • 主旨:
  • ケータイやタブレットがこれだけ普及し身近なものになった時代であるにもかかわらず、「情報」を体系的に学ぶのは高等学校になってからとなっています。小学校中学校では、国語や道徳の中などに情報モラルを学びます。しかしながら、国語や道徳の中に情報モラルの内容があるだけでは、教員の温度差によって、情報モラルを学ぶ児童・生徒とそうでない生徒がおり、すべての児童・生徒に等しく教育の機会を与えるという公教育の理念に反することとなっています。
    今後は、ますますタブレットやスマートフォンが普及し、情報の信憑性を判断したり分析する情報リテラシーや情報モラルは、すべての人が身につける必要のある内容になります。すべての児童・生徒が等しくそれらの内容を身に着けていくためには、小中学校にも教科「情報」などの科目を新設し、体系的に指導していくなどの方法も考えられるが、現状の学習指導要領では、そのようになってはいません。本企画セッションでは、初等教育段階からどのように情報リテラシーや情報モラルを体系的に学ぶ方法があるのか、学ぶ必要のある内容は何か検討することを狙いとします。
「実用的学習支援システム・環境の構築と運用」
  • 担当者:
  • 仲林 清(千葉工業大学)、編集委員会
  • 主旨:
  • eラーニングなどの普及に伴い、学習支援システムや環境の実用化が進められています。本セッションでは、このように実用的に用いられている学習支援環境の事例についての発表を募集します。LMSなどのeラーニングプラットフォーム、コンテンツ開発環境、学習支援ツール、モバイル学習環境、クラウド環境の活用などの学習支援環境で、多数の学習者による利用実績や、長期にわたる運用実績があるなど特徴的なシステムに関する発表を募集します。
「ICTを活用した学習支援と教育の質保証」
  • 担当者:
  • 不破 泰(信州大学)、小松川 浩(千歳科学技術大学)、布施泉(北海道大学)、野崎浩成(愛知教育大学)
  • 主旨:
  • ICTを活用した学習支援、教材システム、学習支援の環境や技術、学習コンテンツの開発・評価など、e-Learningや学習支援に関する研究を行うとともに、「教育の質保証」、「学力格差の是正」、「学習の質的向上」の分野における活用事例をお持ちの方々に具体的な成果を発表いただき、同分野の今後を展望することを目指します。
「身体知・経験知に関わる学習の分析と支援」
  • 担当者:
  • 曽我真人(和歌山大学)、柏原昭博(電気通信大学)、小尻智子(関西大学)、長谷川忍(北陸先端科学技術大学院大学)
  • 主旨:
  • 本企画セッションでは、正解をあらかじめ形式知として表現することが困難な学習対象を中心に取り扱います。形式知とは、記号(言語、数式など)に概念が結びついている知識のことです。形式知の学習では、正解となる知識を記号で表すことができ、それをシステムの中に正解としてあらかじめ書いておくことが可能です。また、その正解を学習者間で記号を通して共有可能です。一方で、本企画セッションで対象とする身体知や経験知は、記号を通じた記述や共有が難しいことから、従来の学習支援研究とは異なるアプローチが必要となります。このような知識は、研究者によっては、暗黙知と呼ぶ場合もありますが、暗黙知の定義は研究者によって異なりますので、具体的には、例えば身体知、認識、行動、動作、経験知、技能、スポーツ、芸術、に関する学習支援とその支援技術に関するテーマを中心に募集します。
「教育の情報化  -初等・中等・高等教育におけるICT活用実践と活用力の育成-」
  • 担当者:
  • 西端律子(畿央大学) 、鷹岡亮(山口大学)
  • 主旨:
  • 21世紀を生きる児童・生徒・学生に求められる力を育む教育を実現するために、教育環境の開発やICTを活用した授業や教育が実施されています。また、急速な情報化の進展に伴う新たな課題も指摘されています。そこで、この企画セッションでは、初等・中等・高等教育における教育の情報化のさらなる展開を見据えて、初等・中等・高等教育を対象にしたソーシャルメディアやデバイス(タブレット端末等)などを活用した新たな教育(授業)実践、ICTを活用した効果的な教育方法の開発や教育実践、e-learningやデジタル教科書などのデジタル教材の開発や標準化と教育実践、ICTを効果的に活用する力を育成するカリキュラムの開発や教育実践など教育の情報化に関連した研究発表を募集し、初等・中等・高等教育における教育の情報化のさらなる方向性について議論したいと思います。
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教育システム情報学会 第38回全国大会 実行委員会
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